テレアポリストの作り方を、医療・介護業界の実例で解説。名刺・購入・自動収集ツールの3つの入手ルートを比較し、利用規約違反を防ぐチェックポイントと、Octoparseで政府公開データから抽出・MCP連携する具体的な手順まで紹介します。
テレアポリストを作ろうとして、検索や手入力だけで半日が溶けた経験はありませんか? 名刺の電話帳サイトを行き来して、コピペして、また間違いに気づいて直す……。その作り方自体は調べればいくらでも出てきますが、医療・介護業界のように対象が法律で厳しく管理されている業界では、定石どおりのやり方が思わぬ規約違反につながることがあります。
この記事では、テレアポリスト作成の基本に加えて、医療・介護業界を実例にした「ここまでは安全、ここからは要注意」の線引きと、 Octoparse(オクトパース・オクトパス) を使った自動化の手順までまとめました。
※ https://www.octoparse.jp/template/google-maps-store-listing-scraper テンプレートに「内科クリニック 大阪市」と入力し、Octoparseで実際に抽出したデータです。評価・レビュー数・住所・電話番号・営業時間まで、架電先リストの元データとして使える項目が自動で取得できています。
2026年7月時点で、 https://www.octoparse.jp/template/doctors-files を使用して実際に取得できたデータは、以下のとおりです。
テレアポリストとは、電話でアプローチする相手を絞り込んだ名簿のことです。広い意味の営業リスト(架電・メール・訪問などすべての営業活動で使う名簿)のうち、「電話をかける」ことに特化したものと考えると分かりやすいです。良いリストの条件はシンプルで、①情報が正確であること、②情報が古くなっていないこと、③自社の商材に合った対象に絞られていることの3つです。逆に、閉院・倒産した相手や担当者が異動した相手にかけ続けると、架電数は増えても成果につながりません。
3つ目の自動収集ツールにあたるのが Webスクレイピング で、Octoparseのようなツールを使えばプログラミングなしで対応できます。ただし「自動で集められる」ことと「集めてよい」ことは別問題です。とくに医療・介護業界は、対象が法律で細かく管理されている分、この線引きが他業界よりはっきり出ます。次の章で具体的に見ていきましょう。
医療・介護業界でリストの元データを探すとき、よく候補に挙がる5つのサイトを比較しました。データの規模だけでなく、「自動収集に関する注意点」も合わせて確認しておくと、後で手戻りが少なくなります。
表の右端を見て気づいた方もいると思いますが、 doctorsfile.jpとbyoinnavi.jpは、利用規約の中で自動収集や収集後の二次利用そのものに制限を設けています 。doctorsfile.jpは「プログラム等による機械的な自動検索による大量の情報収集・記録」を禁止事項に挙げており、byoinnavi.jpは「第三者が収集した情報をダイレクトメールの送付やデータの公開など、第三者の目的に応じて二次利用すること」を禁止しています。これは「社内利用に限定すれば問題ない」という話ではなく、収集の方法・二次利用そのものに関わる条項です。そのため本記事では、この2サイトについては 操作手順のデモは行わず、比較情報の提供のみ に留めています。 スクレイピングは違法なのか を判断する際は、技術の話だけでなく、こうした利用規約の条文まで確認することが欠かせません。なお、doctorsfile.jp向けにはOctoparse公式の https://www.octoparse.jp/template/doctors-files が用意されていますが、上記の利用規約を踏まえると実際の収集には使わず、あくまで「こういうテンプレートが存在する」という参考情報にとどめてください。
「介護サービス情報公表システムはCC-BYのオープンデータを無料で配っているのだから、それで十分では?」と思うかもしれません。実際、フィールド数も多く信頼性の高いデータです。ただ、リストの元データとして使ってみると、次の3点で物足りなさを感じることがあります。
医療・介護業界のリスト作成から営業活用までの流れ
1. Octoparseをサインインし、 https://www.octoparse.jp/template/doctors-files を検索します。
2. ドクターズ・ファイルで、対象エリア・診療科目などの条件を指定して検索します。表示された検索結果ページのURLをコピーしてください。
3. テンプレート画面に、コピーした検索結果一覧のURLを入力します。1回の実行で最大50件まで登録できます。
4. **「実行」 をクリックし、 「 クラウド収集 」**を選択します。
5. 収集完了後、取得したデータを確認し、Excel・CSVなどの形式でエクスポートします。
テレアポリストは作って終わりではありません。閉院や移転、担当者の変更などで情報はすぐに古くなるため、「リアルタイムで更新できる体制」を作れるかどうかが運用の質を左右します。Excelに出力しただけでは、結局誰かが定期的に開き直して確認する手間が残ります。ここで使えるのが Octoparse MCP です。MCP(Model Context Protocol)に対応したAIアシスタントにOctoparseを接続すると、自然な日本語の指示だけでデータの抽出から共有までをひとつの流れで進められます。たとえば、次のように伝えるだけです。
「Octoparseで医療情報ネットの東京都内科リストを取得して、トレンドを分析して」
これまでOctoparseでの抽出・整理・他システムへの連携を別々の作業として行っていた方にとっては、AIスクレイピングという形でその間の手間が減る変化になります。
Googleマップを使った営業リスト作成の活用事例 でも、収集から共有フォルダへの保存までを自動化している例が紹介されています。MCPの仕組みや設定方法は MCPとは何か の記事、具体的な接続手順は MCP利用ガイド で確認できます。
最後に、入手方法に関わらず共通して注意したい点を整理します。
リストを購入する場合も、自動収集ツールを使う場合も、「個人の連絡先が含まれていないか」「収集元の利用規約に抵触していないか」の2点は必ず確認してください。
とくに医療・介護業界は、医師名や担当者の連絡先が個人情報に該当するケースが多く、取得後の管理にも気を配る必要があります。
Q1. テレアポリストと営業リストの違いは何ですか?
営業リストは架電・メール・訪問など営業活動全般で使う名簿の総称で、テレアポリストはそのうち「電話をかける」用途に絞ったものです。項目としては企業名・担当者名・電話番号・業種などが中心になります。
Q2. テレアポリストに必要な項目は何ですか?
最低限そろえたいのは、企業名(医療機関名)・担当者名・電話番号・所在地・業種の5項目です。医療・介護業界向けであれば、診療科目や施設種別(病院・クリニック・デイサービスなど)を加えると架電の優先順位がつけやすくなります。あわせて、架電履歴やステータス(アポ獲得済み・NGなど)を記録する列を用意しておくと、同じ相手への重複架電を防げます。
Q3. テレアポリストは購入してもいいですか?
違法ではありませんが、個人の連絡先が含まれるリストを購入する場合は、販売元がどのように情報を入手したかを確認しましょう。本人の同意なく収集された個人情報が含まれている場合、購入した側にも管理責任が及ぶことがあります。
Q4. 医療・介護業界のリストを作るときに、特に注意することはありますか?
doctorsfile.jpやbyoinnavi.jpのように、自動収集や収集後の二次利用そのものを利用規約で禁止しているサイトがあります。 Octoparse を使う場合も、まずは医療情報ネットや介護サービス情報公表システムのような、自動収集に懸念のない公的サイトから始めるのが安全です。
Q5. プログラミングの知識は必要ですか?
不要です。Octoparseは自動検出機能でページの構造を解析し、クリック操作だけで抽出箇所を指定できます。複数ページにまたがる検索結果も、ページネーション設定をワンクリックで追加できます。
Q6. 個人情報を含むデータはどう扱えばいいですか?
医師名や電話番号は個人情報に該当する場合があります。取得後は利用目的を明確にし、本人の同意なく第三者へ提供しないなど、個人情報保護法の基本的なルールに沿って管理してください。
テレアポリストは、手入力・購入・自動収集ツールのどれを選んでも作れますが、医療・介護業界のように対象が法律で管理されている業界では、利用規約まで確認したうえで方法を選ぶ必要があります。医療情報ネットや介護サービス情報公表システムのように、自動収集に懸念のない公的サイトから始めれば、リスクを抱えずにリスト作成の土台を作れます。
Octoparseは 10タスク・月5万行のデータ抽出が無期限無料 で使えます(クレジットカード不要)。まずは懸念のないサイトで試してみて、独自のサイト向けにテンプレートが欲しい場合はサポートチームに相談してみてください。
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