愛知・名古屋アジア大会(読売新聞社協賛)は25日、愛知県常滑市の県国際展示場でフェンシング男子フルーレ団体の決勝が行われ、日本が3大会ぶりの優勝を果たした。決勝の1試合に出場した池田町出身の馬場俊輔選手(24)(岐阜クラブ)は「誕生日が2日前でとてもうれしい。最高のプレゼントだ」と喜びを爆発させた。(田中総悟)
香港との決勝戦は、リザーブ(控え)となったが、第7試合に出番がきた。五輪の個人戦で2連覇中の相手だが「自分の方が強い」と言い聞かせてピストに立った。押し込まれて苦しい場面もあったものの、素早い踏み込みと、懐に入った後の動きで相手を 翻弄 し、リードを守った。
決勝はこの1試合のみ。それでも、仲間がポイントを奪うたびに手をたたき、声を出してチームを盛り上げ、優勝が決まると仲間と抱き合って喜んだ。
武器は、相手の懐に一瞬で飛び込んでからの一撃。世代別の日本代表にも選ばれてきたが、国内でも勝てなくなった時期がある。攻めが単調になったことが要因。攻撃の種類を増やし、相手との駆け引きも意識するようになった。
攻撃の手数が増えたことから再び勝てるようになり、今大会でも相手の一瞬の隙を突いて懐に入り込むだけでなく、ジャンプやフェイントを織り交ぜるなど駆け引きをしながら粘り強くポイントを重ねた。
大垣南高時代に指導した西脇一徳さん(44)は会場で観戦しながら「相手と距離を詰める能力は天性のものだ」と振り返り、活躍に目を細める。
表彰台では、仲間と勝ち取ったメダルを笑顔で掲げたが、試合後には「あと一歩のところで(個人戦の出場を)逃したので、悔しい思いもあった」と語った。次の目標は、2028年のロサンゼルス五輪の表彰台。今大会でともに戦った飯村一輝選手(22)(NTT)は個人戦で金メダルを獲得するなど、国内外にライバルはひしめいている。「持ち味の精度を高めていきたい」と気を引き締め、会場を後にした。