上下水道管理 遠隔で助言 曽於市など眼鏡型端末開発へ

上下水道管理 遠隔で助言 曽於市など眼鏡型端末開発へ

上下水道の復旧工事や維持、管理の効率化に向けて、曽於市などがカメラや通信機能を備えた眼鏡型端末「スマートグラス」を用いたシステムの開発に乗り出した。現場の映像や音声などを共有し、離れた場所から指示を出すもので、経験が浅い職員でも現場対応をスムーズにこなすことができ、技術継承にも役立てる。市は、ふるさと納税で開発費を募っている。

市水道課によると、全国的に上下水道事業で技術職員の不足やベテラン技術者の退職が進む。曽於市では3人の技術者で、約600キロに及ぶ上下水道管や上水道のタンクなど82施設を管理する。また、ノウハウや技術の継承も課題となっていた。

開発は大阪市のシステム開発会社「ユーズヤ」と共同で行う。スマートグラスで送られた映像や音声は、遠隔地の上司やメーカー、メンテナンス業者らが即時にタブレット端末などで確認。熟練技術者らが音声などで指示を出すことで、現場対応のスピードアップが期待される。

スマートグラスには文字情報や資料を映し出すことができ、両手をふさがずに作業できるメリットもある。現場とのやり取りを通じて解決した過程を記録した映像を職員向けの教材として活用することで技術の継承に役立てる。

曽於市での事例をモデルケースとして全国の自治体に広げ、上下水道だけでなく、道路や農業、災害対応などの分野でも役立てたい考えだ。

市側で中心になって取り組む水道課の大峯直樹さん(46)は、熊本大大学院に在学中で様々な分野の技術継承方法について研究。録画した映像を教材にするシステムの開発にも注力している。

大峯さんは「今後の現場の働き方を変える取り組みだと確信している。実現のために多くの支援をいただきたい」と協力を呼びかけている。

市は来年3月末までに1000万円を目標に企業版と個人版のふるさと納税で開発費を募集している。問い合わせは、市水道課(0986・76・8812)へ。

Recommended articles