国特別史跡・吉野ヶ里遺跡(神埼市、吉野ヶ里町)と豊前・豊後地域、京都府北部の丹後地域の遺跡群を比較する特別企画展「よみがえる邪馬台国 豊のクニと丹後のクニ」が、11月8日まで吉野ヶ里町の吉野ヶ里歴史公園東口・歴史公園センター「多目的ルーム」などで開かれている。
特別企画展「よみがえる邪馬台国」は18回目。今回は、「魏志倭人伝」で邪馬台国があったとされる前後の時代にあたる弥生時代から古墳時代前期までに焦点を当てている。
「豊のクニ」の展示では、北部九州と交流の痕跡があった一方で、 甕棺 や集落の作り方など、吉野ヶ里遺跡とは異なる文化が形成されたことがまとめられている。約80センチと約70センチで対になっている「中広形銅矛」は、祭事に使われたと分析されている。
「丹後のクニ」の展示では、日本海の交易ルートの拠点であったことにも着目している。高さ107センチの「 袈裟襷文 銅鐸 」のレプリカが目を引くほか、「カリガラス」と呼ばれる空色のガラスで作られた 勾玉 などが並び、吉野ヶ里遺跡から出土した「鉛バリウムガラス」のガラス製品とは異なる色みなどを比較することができる。
歴史専門員の小林昭彦さんは「佐賀で初めて展示される青銅製品や、日本海ルートの遺物を見ながら、同じ時期の吉野ヶ里遺跡や邪馬台国に思いをはせてほしい」と話している。
午前9時~午後5時。観覧無料。公園に入園する場合は入園料が必要になる。
特別企画展を記念し、9月27日午後1時から、同センターの多目的室で佐賀女子短大の高島忠平名誉教授らによる基調講演と討論会を予定している。当日受け付けの先着100人で、参加費無料。
問い合わせは吉野ヶ里歴史公園(0952・55・9333)へ。