スズメバチが一年で最も攻撃的になる秋がやってきた。ハチの巣の駆除を巡り、県内では、業者から高額な請求をされたという相談が増えており、ハチだけでなくトラブルにも注意が必要だ。
県の集計によると、2025年度は前年比10件増の19件の相談があり、被害額は計85万1100円に上った。トラブルに巻き込まれた人の約半数が70歳代以上で、インターネットの広告を見て業者に連絡したり、自宅を訪れた業者に駆除を依頼したりしていた。
駆除の難易度は依頼場所の状況によりさまざまで、決まった価格はない。極端に安い料金を提示する広告などには十分注意し、依頼時は複数の業者で見積もりを取って比較・検討することも必要だ。
県は、業者との取引に不安を感じた場合に消費者ホットライン( 188 )へ電話するよう呼びかけている。
静岡市清水区の養蜂家、前田宗一郎さん(39)などによると、スズメバチは春から秋にかけて活動し、働きバチは冬になると死滅する。活動期の最後にサッカーボールのように大きくなった巣は空になり、女王バチだけが木や土の中で冬眠する。次世代の女王バチを守ろうと、働きバチが人を襲うケースが多いという。
スズメバチの巣は屋根や樹木の下など風雨をしのげる場所にできることが多いが、前田さんは「縄張りから離れれば刺されない。もし巣を見つけたらすぐ逃げてほしい」と呼びかける。