2025年度の県内の児童虐待に関する相談件数が前年度比326件増の4466件となり、過去最多だったことが県のまとめで分かった。虐待が疑われる事案に対して、県民の意識が高まっていることが相談件数の増加につながったとみられ、県は今後も県警や学校などの関係機関と連携し、事案の早期発見に努める。
内訳は、県内3か所の児童相談所で2032件、25市町で2434件だった。
県こども政策課によると、児童相談所が対応した2032件を虐待の種類別で分類すると、無視したり子どもの前で配偶者に暴力を振るったりする「心理的虐待」が1097件で半数以上を占めた。殴る、蹴るなどの「身体的虐待」が491件、食事を与えない、放置して外出するといった「ネグレクト」が412件、「性的虐待」が32件だった。
虐待を受けたのは小学生が736件、3歳~就学前が361件、中学生が355件、0~3歳未満が329件、高校生・その他が251件だった。虐待者は実母が1049件、実父が797件で実父母が9割以上を占めた。
相談の経路は警察などからの通告が900件で近隣・知人が401件、家族・親戚が282件と続いた。
児童虐待の相談は、最寄りの児童相談所につながる全国共通ダイヤル「189(いちはやく)」や各市町の窓口などで対応している。同課は「『もしかしたら』『心配だ』と感じたら相談してほしい」としている。