9月ですね。もう大人だけれど、9月には「新学期」の雰囲気があります。
ふと年末までの残り日数を調べてみたら……あと110日! おそらくこの原稿が配信されるタイミングでは100日を切っているはずです。
たかが100日、されど100日。何か新しいこと始められないかな〜。そうだ! 思い立って予約したのは、占い。人生のことをあれこれ聞いてみたくなったのです。
ふだんはまったく不信心な人間で、霊感も皆無。しかし、占いにだけは事あるごとに頼っています。生年月日に基づく西洋占星術や四柱推命などの「 命術 」には、長年のデータの蓄積に裏打ちされた説得力があるなあと思います。他方、タロットなどその瞬間に現れる象徴を読み解いてもらう「 卜術 」も大好き。
そんな、占い大好き人間として、興味深いトピックを見つけました。トピ名はずばり、「 霊能者の占い 」です。
日頃からタロットカードや手相など気軽な占いを楽しんできた「パート主婦」さん。そんな彼女に、ちょっとした転機が訪れます。YouTubeで「本物」ともてはやされている霊能力者の予約をとって鑑定してもらう機会を得たのです。
「その人は、私がその場で書いた家族の名前に手をかざしながら、ひとり、ひとり、私のこと、家族のこと、見えていることを話し始めました。当たっていました。本当に見えているようでした」
が、パート主婦さんのトピは「当たってよかった」というオチではありません。ひとりの家族に関して「◯歳から先が見えません」とかなりネガティブな宣告を受けて、恐ろしくなってしまったのだとか。
「私の今回の投稿は、『占いなんて当たるも 八卦 、当たらぬも八卦』『未来なんて誰にもわからない』との思いに同意していただきたい」というのがトピの締めくくりでした。
私も「霊視」ができるという触れ込みの占い師にも何度か鑑定してもらったことがあります。ただ、こんなネガティブな未来を言われたことってあまりないかも。
この点、レスでも私と同じ立場の人が多く、「占いで悪い事を言う人は信用できません」「未来を読んで言葉にする人は相手を落ち込ませるような言葉は使っちゃいけない」という意見が目立ちます。
お客さんの性格や家族構成って、たぶん一定の経験を積んでいる占い師なら当てられるんですよね。だって、本名で調べればそれなりの情報が出てくるネット社会だし。また「コールド・リーディング」といって、その場の身なりや会話から相手の心理を推察する技術も、近年発達しています。
ただ、そういう前提でも、勘や洞察力が異常に鋭い占い師さんというのがいて、そういう人に「いま必要な言葉」とか、「自分だけでは思いつかない視点」を提供してもらえるのが、占いの 醍醐味 だと私は思っています。自分の人生はこうなんだ、と知らず知らず凝り固まってしまった先入観を、柔軟なインスピレーションで解きほぐしてもらえる。
なので、自分にとって相性の良い占い師が他の人にとってはそうでもない場合もあるなと思いますし、全てをフラットに見通せる占い師がいるとはあまり思っていません。
トピ主のように、単に「当たる/当たらない」を楽しむ以上の「聞きたいこと」がないと、こういうふうに「本当になんでもわかる霊能力者がいる」となって、その言葉に振り回されちゃうのかなあ……。
と思ってパート主婦さんの追加コメントを見てみると……こんな言葉が。
「もう気にすることはやめようと思わせていただけるご意見が多く、心が軽くなりました。みなさまにお礼を言って、このトピを締めようと思っていたとき、るん様からいただいたレスを目にしました。」
その「るん」さんのレスを見てみると……るんさんも「A先生」という人に家族を見てもらって、いろいろ言い当てられたのだと書かれていました。そして、パート主婦さん曰く、パート主婦さんが見てもらった霊能力者とイニシャルが一緒なのだとか。
「みなさま、ここでトピの内容を変えてもいいでしょうか? 『占いは当たらない』に同意してください。ではなく、『霊視で見えた未来が真実になるとは限らない』に同意してください。もしくは、科学的でも非科学的でもかまわないので、そうならないための対処法をご教示ください。お願いします。お願いします」
素朴なトピ主を優しく励ましたいつもりで読んでいたのに、なんだか、オカルト体験談に触れた読み心地に……。「オカルト小町」というタグをつけ加えたい気分です。
少し背筋が寒くなり、夏の名残を体感したトピでした。(文筆家・ひらりさ)
「ひらりさのトピ探訪」は、発言小町に日々寄せられるトピの中から、ひらりささんが共感できるトピや展開が気になるトピを取り上げるエッセーです。
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