広島3-2巨人(セ・リーグ=25日)――広島が逃げ切った。二回に勝田の適時打で先行し、四回に敵失、八回に坂倉の適時打で加点した。巨人は五回までに毎回の8残塁と井上を援護できなかった。
九回二死から1点差まで迫ったものの、巨人は最後までリードを奪われたまま試合を終えた。逆転優勝に向けて1試合も落とせないはずだった最下位広島との4連戦は1勝3敗。マツダスタジアム三塁側のファンにあいさつをし、ベンチに引き揚げるナインの足取りは一様に重かった。
二回に勝田の適時打で、4試合連続となる先制点を奪われた。さらに、劣勢の雰囲気を色濃くしたのが、四回の失点だ。二死二塁で、勝田の遊ゴロを泉口が一塁に悪送球(記録は内野安打)。二塁走者が一気に生還し、2点目を奪われた。手痛い今季12個目の失策に、泉口は「僕のミスで負けた」と厳しい表情を浮かべた。
低調の打線も悪い流れを打破できない。直後の五回、大城がチームで27イニングぶりの適時打を放って1点を返し、なおも一死一、二塁の好機。8月6日以来の5番で先発した佐々木は、変化球を打ち損じて捕邪飛に終わった。同じく得点圏に走者を置いた三回の打席も二飛に打ち取られ、中軸の仕事を果たせなかった左打者は「自分の技術不足」と悔しさをにじませた。
ともに入団3年目だが、泉口は今季124試合目、佐々木は同118試合目の出場。一つも落とせない試合が続く中、中心選手が背負う重圧や苦悩をいや応なしに痛感しているはずだ。だが、それは長くチームを引っ張るレギュラーの宿命でもある。
残り5試合で、首位阪神との2ゲーム差をはね返すしかない。泉口は「全力で勝てるように頑張るだけ」と言葉を絞り出した。極めて厳しい状況でも、最後まで諦めるわけにはいかない。(佐野司)